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新たな分野を目指すために

福岡県 F社

従業員数 5名

保有設備

ワイヤ放電加工機2台

型彫放電加工機1台

5軸マシニングセンタ1台

Q. CAMPUSへ参加したきっかけをお教えください

2013年頃、当社は特定顧客への売上依存を改善したいという漠然とした悩みを持っていたところ、取引先からCAPABLE社を紹介されました。当時はまだCAMPUSも構想段階でしたが、CAPABLEとしては加工パートナーを増やす、当社は特定顧客への売上依存を改善するという双方の狙いが合致し、一度試作してみては?ということで、いくつか参考図面を預かって検討を始めたのがきっかけです。

Q. その後は順調に進んだのですか?

ところがその後タイミング悪く、その特定顧客からの受注が瞬間的に増えた時期と重なり、試作品を作る余裕もなくなってしまい、その後おのずと疎遠になってしまいました。しかし、その顧客向けの売上は最盛期には売上全体の6割を超える状況だったものが、徐々に受注が減りはじめ、2018年に入った頃には売 上が半減する状況に陥ってしまいました。

Q. 不安や危機感が募りますね

そのような状況で、今ある環境でなんとかしなければと、いろいろ考えをめぐらしていたところ、以前の CAPABLE社との話を思い出し、幸か不幸か、加工機は空いており時間もありましたので、預かっていた図面で、見よう見まねで試作品を作ってみました。しかし寸法公差(0~-0.002)も面粗度公差(±0.1)も図面指示を達成することはできなかったのですが、せっかく機械を動かし時間をかけて作ったことや、こちらが連絡を途絶えさせた形になっていたこともあり、少し気後れしながらも「作ってみたのですが…」と連絡を入れたところ、直ぐに担当者が試作品を見に来てくれました。

Q. 評価はどうでしたか?

見込み有りと評価して頂いたのかどうか分かりません(笑)が、思いは伝わったのだと思います。そこからは途切れることなく研削加工、型彫放電加工などの経験を持つ技術者を派遣して頂き、工程設計まで指導してもらいながら一つずつ課題をこなし、今では最重要部品であるメインキャビティを製作できるまで育てて頂きました。当社の都合で一時期は繋がりが細くなりましたが、こちらの真剣な姿勢次第で熱心に応え、支えてくれ、新しい分野に導いてもらえたことに非常に感謝しています。

Q. 今後の見込みはどうですか?

CAMPUSのネットワークにはあらゆる半導体の需要を持つ顧客があり、サイズの大小、形状、封止方法な ども多岐にわたります。全ての品種を製作できるまでには至っていませんが、これからも指導を仰ぎながら製作可能な種類を増やし、安定的な工場稼働を目指していきたいと考えています。